生意気ギャルがわからせられる本2.0
包まれたい背徳感がほしい堕ちるのが好き
読んでいたところから開きました
「そんなに強がるなら、一回ちゃんと分からせてほしい」
自分で言った。酔ってもいなかった。
私は昔からそういう子だった。可愛くない、と言われる言い方をする。優しくされると照れ隠しで突っかかる。ベッドの中でも、気持ちよくても「まあまあ」と言う。言ってから、なぜ素直にできないんだろうと毎回思う。
彼は少し黙って、それから「いいよ」と言った。
決めごとは一つだけ作った。「ストップ」と言ったら、その言葉だけは冗談として扱わない。何を言っても、それだけは本気として聞く。それを約束してから、私は自分でシャツのボタンを外した。
最初の十分は、余裕だった。
いつもより手が強い、くらい。私は「これで分からせたつもり?」と言った。言ったあとの数秒の沈黙が、あとになって効いてくることを、そのときの私は知らなかった。
「じゃあ、時間かけるね」
彼は本当に時間をかけた。
服を全部脱がせてから、しばらく何もしなかった。ただ見ていた。上から下まで、順番に。触られていないのに、視線が動くたびに肌が反応する。私が脚を閉じようとすると、膝に手を置かれる。押さえるでもなく、置くだけ。閉じられない。
「見ないでよ」
「見るって言ったよね」
「言ってない」
「じゃあ今言う。見るね」
それだけで、太ももの内側が熱くなったのが自分で分かった。分かったのが悔しくて、私は目を逸らした。逸らしたところで、逃げ場はどこにもなかった。
最初に触られたのは、乳首だった。
指の腹で、輪郭をなぞるだけ。摘ままない。押さない。周りだけ。何度も、何度も。私は最初、鼻で笑おうとした。笑おうとして、息が漏れた。
「今の、なに?」
「……なんでもない」
「もう一回聞く。今の、なに?」
「っ……息、しただけ」
「ふうん」
そこから、彼は同じことを二十分続けた。
二十分。触られているのは乳輪の外側だけで、尖りきった先には一度も触られない。焦らされている、と分かっていても、体は待つ。待たされるほど、待っているものの形がはっきりしてくる。そのあいだに、下着はもう貼りつくくらい濡れていた。私は自分の乳首が、いま自分の体でいちばん存在感を持っていることに気付いて、それを気付かせるためにこの人が二十分使ったのだと理解した。
理解した瞬間、初めて怖くなった。
「もう強がらない?」
「……強がってない」
「じゃあ、まだ大丈夫だ」
真ん中を、いきなり摘ままれた。
声が出た。自分でも聞いたことのない高さの声だった。出したあとの数秒、私は自分が何をしたか分からなくて、口を押さえた。押さえた手を外された。
「隠さないで」
「や、いま、へんな声」
「うん。もっと聞かせて」
そこからは、逃がしてもらえなかった。上を責めながら、もう片方の手が下に伸びる。クリを、いきなり直接。焦らされ続けた体は、そこに触られただけで一度目が来た。あっけなかった。あっけなさすぎて、悔しさより先に恥ずかしさが来た。
「早いね」
「……うるさい」
「まだ言うんだ」
そこから、数えるのをやめた。
一度目が引く前に二度目に連れていかれて、二度目の途中で中に指が入ってきた。奥のほうを内側から押し上げられて、私は初めて「中だけで来る」というのを知った。知らされた、が正しい。
「ここ、知らなかった?」
「知らな……っ、それ、や、こわい」
「怖いのは最初だけ」
本当だった。三度目からは、怖さがなくなった。なくなった代わりに、考えることがなくなった。
四度目か五度目のあたりで、私は「ごめんなさい」と言ったらしい。何に謝ったのかは覚えていない。覚えているのは、謝ったときに彼が手を止めなかったことだけ。止めないでほしくて謝ったのだと、あとで気付いた。
挿れられたときには、もう強がる材料が一つも残っていなかった。散々焦らされた中は、根元まで抵抗なく飲み込んで、入った瞬間に一度いった。
亀頭で子宮口を叩かれるたびに、私は自分の口から出る言葉を制御できなくなった。もっと、とか、そこ、とか、普段の私なら死んでも言わない言葉を、言わされる前に自分から言っていた。言うたびに、彼が「素直じゃん」と言う。言われるたびに、中が締まる。締まったのを指摘されて、また締まる。乳首を後ろから摘ままれながら奥だけを突かれて、最後は自分が何度いったのかも数えられなくなった。
終わったあと、私はしばらく喋れなかった。
彼が水を持ってきて、私の頭を撫でて、「よく頑張ったね」と言った。その一言で、涙が出た。理由は自分でもよく分からない。悲しくはなかった。
「……分かった」
「なにが」
「私、ぜんぜん強くない」
彼は笑って、それ以上は言わなかった。
次の日、私はまたいつもの調子で彼に憎まれ口を叩いた。彼も普通に返してきた。何も変わっていないふりを、二人でした。
変わっていないふりをしながら、私はもう、次に分からせられる日のことを考えていた。
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今夜のものを見るこの物語は創作です。登場する人物・団体はすべて架空で、 描かれる行為はいずれも成人どうしの合意の上のものです。