奥だけの夜

奥・ポルチオ連続絶頂・過敏挿入・本番

4分で読めます・1,9382026年8月30日

「今日は、外は触らない」

そう言われたとき、私は意味が分からなかった。

私はずっと、クリでしかイけない人だった。中に入れられているあいだも、自分の手か彼の手が前に回っていないと、気持ちいいけれど届かない。届かないまま終わるのが普通で、それでいいと思っていた。何年もそれでやってきた。

「中だけで来る人、いるらしいよ」

「私は無理」

「試したことある?」

なかった。試す前に「無理」と決めていた。決めていたのは、たぶん、届かなかったときにがっかりしたくなかったからだ。

「じゃあ今日やってみよう。だめだったら、ちゃんと最後は触るから」

その一言があったから、私は頷いた。

* * *

最初は、本当に何も起きなかった。

指を二本入れられて、ゆっくり動かされる。気持ちよくはある。でも、いつもの「上がっていく感じ」がない。上がる階段が、そもそも下に無い。私は十分くらいで飽きて、「ほらね」と言おうとした。

言おうとしたところで、彼が指の角度を変えた。

奥のほう。子宮の入り口の、その少し手前。そこを、押し込むのではなく、下から持ち上げるように押された。

「……あ」

自分の声が、知らない音だった。

「今の、どこ?」

「わかんない、けど、いま、なにか」

「じゃあ、もう一回」

同じ場所を、同じ動きで。今度は、さっきより長く。押し上げられているあいだ、私の腰の裏側に、鈍い熱が溜まっていくのが分かった。クリの快感とは別の種類だった。鋭くない。広い。逃げ場がない。

* * *

そこから、彼は本当に一度も前に触らなかった。

私が自分で手を伸ばそうとすると、手首を掴んで戻される。「今日は無し」と言われる。無しと言われると、そこがどうしようもなく疼くのに、触ってもらえない。触ってもらえないぶん、内側の熱だけが積み上がっていく。

「もどかしい?」

「……すごく」

「その、もどかしいのが溜まったところで来るから」

言われても、来る気配がなかった。二十分たっても、三十分たっても、私は「気持ちいいけど届かない」場所に立たされたままだった。焦れて、脚をばたつかせて、そのたびに膝を押さえられた。

四十分くらい経ったころ、体の内側が変わった。

奥を押されるたびに、腰から下が勝手に持ち上がるようになった。自分の意思ではない。押されると、跳ねる。跳ねてから、跳ねたことに気付く。順番が逆になっている。

「来た?」

「わかんない、けど、なんか、こわい」

「怖くていいよ。そのまま」

* * *

一度目は、来たことに気付くのが遅れた。

いつもの、クリで来るときみたいな「はっきりした頂点」がなかった。代わりに、腰の奥が大きく波打って、その波が引かなかった。引かないまま、二度目の波が下から来た。

「え、まって、これ、おわらな……っ」

「終わらないよ。中のは、そういうやつだから」

終わらなかった。

指はずっと同じ場所を押し続けていて、私はその上で波に乗せられ続けた。息の継ぎ方が分からない。声が途切れない。シーツを掴んで、掴んだところで何の役にも立たない。腰から下の輪郭が、だんだん自分のものでなくなっていった。

途中で、彼が指を抜いて、代わりに入ってきた。

指より深いところに、いきなり届いた。開発されたばかりの子宮口を、亀頭で真っ直ぐに叩かれる。私はもうまともに喋れなかった。喋れないまま、奥を叩かれるたびに、腹の内側から声が押し出された。中が勝手に締まって、締まったところを構わず根元まで突かれる。繋がっているところから溢れたものが、太ももを伝ってシーツまで垂れた。

* * *

何度来たのかは、数えていない。

数えようという発想が、途中から消えていた。イっている最中も抜かれない。締めつけている中を構わず擦られて、痙攣が引ききる前に次が乗ってくる。波と波の境目がなくなって、ずっと来ているのか一度も来ていないのか、自分でも判別がつかなくなった。分からないまま、私はずっと震えていた。

最後のほうで、彼が「触ろうか?」と訊いた。

前に手を回そうとしたのが分かって、私は首を振った。

「いい、いらない、こっちのほうが」

自分でそう言ったのを、はっきり覚えている。何年も「私はクリじゃないと無理」と言っていた人間が、その日、自分から前を断った。

* * *

終わったあと、私は十分くらい動けなかった。

足に力が入らなくて、トイレに立とうとして膝から落ちた。彼が笑いながら支えてくれて、そのまま水を飲まされた。

「無理って言ってたのに」

「……知らなかっただけ」

そう答えながら、私は自分の体が今日から違うものになったことを分かっていた。知らなかった場所を一度知ってしまったら、知らなかった頃には戻れない。

その日から、私は前を触られなくても平気になった。

平気になったぶん、奥を焦らされると、前より弱くなった。


この続きは、映像で

本サービスはアフィリエイトプログラムを利用しており、提携サイトへの遷移・購入により収益を得ています。

近い話

読むより、見るほうが早い夜は

好みを覚えて、今夜の1本だけを出します。登録は要りません。

今夜のものを見る

この物語は創作です。登場する人物・団体はすべて架空で、 描かれる行為はいずれも成人どうしの合意の上のものです。