最強女刑事が敵に捕まり堕ちる話2 調教完了編
包まれたい言葉で責められたい背徳感がほしい
読んでいたところから開きました
紙が出てきたときは、さすがに笑った。手書きの、七つの箇条書き。合図は「赤」。首から上には掛けない。時間は九十分。過ぎたら途中でもほどく。終わったあとは必ず一緒にいる。
「読んで、いいと思ったらサインして。嫌なところは消して。消したところは、やらない」
消すところは、なかった。サインした瞬間から、この体は九十分、彼女のものになる。それを決めたのは、私自身だった。
縄は、思っていたより重かった。
冬子は膝立ちで、麻の束を手元だけ見てほどいていく。仕事をしている人の顔だった。最初のひと巻きが胸の上を通り、二巻き目が胸の下を通る。乳房が、縄で下から持ち上げられる形になる。締まる、というより、体の輪郭を外側からなぞられる感覚。麻のざらつきが、皮膚がそこにあることを、いちいち知らせてくる。
「息、吸って。……吐いて。そのままの深さで」
浅い呼吸に合わせると、世界が少し遠くなった。背中で彼女の指が縄を交差させる。見えない。次にどこが締まるか分からない。分からないまま、乳首のすぐ横を縄が擦って、そこがもう、勝手に尖っているのに気づく。
腕が背中で固定されたとき、はじめて「動けない」を実感した。肩を引く。動かない。三度目で、抵抗をやめた。やめた瞬間、全身の力が抜けて、そのぶん、皮膚の感度だけが跳ね上がった。
冬子の掌が、後頭部に置かれる。縄を掛ける手は事務的なのに、髪に触れる手は優しい。同じ手なのに。
「今から、たっぷり可愛がるから。動けないまま、感じてて」
九十分のうち、後半の記憶はまばらだ。
覚えているのは、彼女がずっと喋っていたこと。命令と、確認が、交互に降ってくる。次にこうする、いい? 痺れてない? 命令の合間に確認が挟まるから、命令のほうを安心して受け取れた。
縛られて動けない体を、彼女は隅々まで開発した。乳首を指の腹で転がされ、縄で逃げ場を奪われたまま、そこだけでイかされた。達している最中も縄はほどかれず、達したばかりの体に、彼女はまた次の刺激を重ねてくる。
次はクリだった。皮を剥いて、剥き出しにしたまま、指ではなく息を当てる。それだけで腰が跳ねるのに、縄が全部を受け止めて、逃げられない。「逃げ場がないと、どこまで感じるか見たいの」と言われた。実際、逃げ場を奪われた快感は、いつもの倍の速さで来た。
脚のあいだに彼女の指が沈むころには、私はもう、自分がどこで何度達したのか数えられなくなっていた。中とクリを同時に責められて、縄の内側で体だけが跳ね続ける。声も言葉をやめて、ただの音になっていた。
一度だけ、右手を二回開いた。手首の下が痺れたからだ。冬子は言葉を切って、すぐにそこをほどき、指先の色を確かめ、数十秒さすってから訊いた。「続ける?」
「続ける」
止めても戻れると分かっている人だけが、行けるところがある。そこから先は、さっきよりずっと深かった。思考が縄の下に消えて、私はただ、彼女に与えられるものを受け取る器になった。
ほどき終えたとき、九十二分だった。
冬子は私を毛布でくるんで、水を飲ませて、隣に寝転がった。腕の内側に、縄の痕が縞になって残っている。彼女はその一本一本を、指で確かめるようになぞった。それだけで、達したばかりの体が、また小さく震えた。
「痛い?」
「ううん。……消えてほしくない、これ」
冬子は答えずに、私の髪をすいた。それが、たぶん答えだった。
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今夜のものを見るこの物語は創作です。登場する人物・団体はすべて架空で、 描かれる行為はいずれも成人どうしの合意の上のものです。